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2009/06/29

桜桃忌のころ

先日、鶴川の武相荘に一緒に出かけた友人は熱烈な太宰治ファンである。毎年、桜桃忌のころには三鷹の墓参りをしないと気が済まないという。特にファンというわけでない私でも昨年夏、金木町の斜陽館を訪れたときは感慨もひとしお。夏の青森・・・・「ねぶた」と「斜陽館」と「棟方志功」の三点セットをお薦めしておいた(笑)。

検定流行りの近頃、ご他聞に漏れず、この桜桃忌にも第一回の「太宰治検定」が企画され、彼女も応募・参加している。今年は生誕100年とかで、三鷹会場で100人の定員だったが、最終的に集まったのは195人。NHKの取材陣もやってきて、今日のニュースに顔が映ってしまっては困る方はいませんか?と検定前に確認があったらしい。結局、彼女はニュースに映ってしまった(笑)。さて、結果のほどは如何に?

土曜日、真夏日のお茶の稽古。丁寧に点てたお薄は汗も引いてしまうほど清涼な味わいだった。この日帰り際、魚籠(びく)型の花入れを先生からいただいた。竹ひごで編まれた素朴な籠。真・行・草のどれかと言えばそれは草。川原撫子や、桔梗など夏の野の花が似合いそうである。少しづつ、ハードルの高さを上げられているような気がする、最近のお稽古・・・・。「気働き」とか「間合い」とか・・・・稽古に精進せよということかなぁ・・・・。

2009/06/27

鶴川へ

今週・来週と小田急沿線の街へ出かけることとなった。昨日は友人と鶴川の白洲邸へ。来週は叔母の誘いもあって久しぶりに向ヶ丘へ。

小田急沿線は昔からなじみがある。まだ叔父が存命のころは親代わりとして物心両面でお世話になったものだ。今こうして都会で暢気に生活できるのも、この叔父の存在あってのことだったと思う。来週は久しぶりに仏さまを拝んでこようと思う。

下北沢を過ぎ、豪徳寺を過ぎ、狛江あたり、多摩川の石ころだらけの河原が見え、その後に続く風景は、ニュータウンの開発が進み、山の斜面にはマッチ箱のような小さな家が並んではいるが、農村地帯の名残もかすかだが漂わせている。

白洲邸は、昭和18年、白洲次郎・正子夫妻が鶴川村の農家の廃屋を買い取り、改装・増築を重ねながら晩年まで住み続けた屋敷で、現在は一般公開されている。私は次郎氏よりも正子夫人の人となりにとても興味をひかれており、いつかは訪れてみたい場所であった。幸い、付き合ってくれた友人も、この場所を大変気に入ってくれて、私も誘った甲斐があったというものだ。

特に目を引いたのは夫人が普段着ていた着物の数々。芭蕉布、葛布、弓浜絣など、今となっては手に入れるのはなかなか難しい貴重な織の着物や帯たち。「韋駄天お正」とよばれるほど自由闊達に飛び回った彼女の着こなしはまた独特で、対丈(ついたけ)に仕立てた着物を細帯で締める着流しのようなスタイル。

邸内には次郎氏の作業小屋や正子氏の書斎など、往時のままに残されて、夫婦の息遣いが偲ばれる。

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