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2010/11/13

信濃追分宿2

立原道造は軽井沢、とりわけ信濃追分付近の風景をずいぶん詩に残している。                         

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夏の旅~村はづれの歌

立原道造・詩

                        

咲いているのは みやこぐさと 指に摘んで

光にすかして教えてくれた

                        右は越後へ行く北の道 左は木曽へ行く中仙道

私たちはきれいな雨あがりの夕方に

ぼんやり空を眺めて佇んでいた

                        さうして 夕やけを背にして まっすぐと行けば

                        私の みすぼらしい故里の町

馬頭観世音のくさむらに私たちは

生まれてはじめて言葉をなくして立っていた                      

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ここ追分の「分去れ」は、左が中山道、右が北国街道へ向かう。袖振り合うも他生の縁、ではないけれど江戸からの長い道中を共にした人々が、互いの旅の安全などを願いつつ名残り惜しくわかれたという場所。だから「分かれ」ではなく「分去れ(わかされ)」なのだろう。道祖神や馬頭観音、庚申塔などなど多数の古い石塔が並んでいる。また宿場町の常で刑場もこの近くにあったらしい。ここの常夜燈を背景に堀辰雄ら文人グループの写真が残っていて昔から何か人を引き寄せるものがあったのかもしれない。

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優しい表情で手を合わせる石仏に旅の疲れも癒された旅人たちも多かったことだろう・・・・。

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