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2011/01/22

真冬のご近所徘徊

1101210011                     三ノ輪・浄閑寺にて

この日の朝は6時で氷点下2℃。外に置いた水桶の水面もうっすら氷が張っていた。昨夏、猛暑の中、熱中症に怯えながら、両国~深川~日本橋の散歩をご一緒したふるやのもりさんが今度は寒い中、防寒対策を固めて出かけて頂いた。なにせ落語の三段話みたいな昔話の名前をハンドルネームにするくらいの方ですからいつものおトボケ・つっこみで笑わせて下さる。そしてしゃべって笑って歩いた歩いた、約2万歩、距離にして14キロ地図を起こしたら8~9キロというところ。よく歩くね~!みんなよくこの散歩バカに引きずりまわされて・・・・(笑)

1101210008                     三ノ輪・大関横丁交差点 明治通りと昭和通りが交差する

日比谷線三ノ輪駅から北に向かって歩き出した私たちは路地を右に曲がってすぐの浄閑寺へ。ここへ来るたび悲しくやるせない気持ちになる。江戸の粋とも呼ばれる新吉原の華やかな隆盛の陰では、身売りされ酷使した身体を病に侵された遊女が亡くなると菰巻きにされてこの寺に運ばれたという。寺の裏にある無縁塔にはそうした遊女たちが大勢眠っている。さらに昭和に入ると山谷のドヤ街で生き倒れになった日雇い労働者たちの無縁仏まで引き受けるようになる。ふるやのもりさんは浅田次郎原作小説の勘三郎(当時は勘九郎)が主人公・天切り松に扮したドラマを見てから気になる場所だったそう。教えていただいて私は「闇の花道」という原作を読んだ。明治・大正・昭和を駆け抜ける義賊、天切り松の江戸弁の語りが痛快。

1101210015                        永井荷風、震災の詩碑 浄閑寺裏手にある

吉原・遊女といえば偏奇館主人を自称したこの人か。

1101210017                        新型車両の走る都電三ノ輪橋駅

二人とも世の無常にシュンとなり、寺裏の寒さにも冷え切りそうになったので、寺を辞し、ここからすぐの都電の駅を目指した。春と秋はバラに彩られる愛らしい三ノ輪橋駅付近は、ショッピングという主婦最大の日常のレジャーをバラ色に彩ってくれる街。そして不思議、何コレ?の好奇心をいつもそそられる。この駅近くにはその名も「極楽館」という昭和の古い木賃アパートのような建物があって、寒い時期は入り口はさすがに閉じているのだが、夏場は開け放しで、その開け放った向こう側に観音像がおわす。そして広い前庭には赤い鳥居が連なるお稲荷様。いつぞや向かいの花屋で花鉢を物色中に自転車をちょっと前に置いていたら、ランニング、ジャージ姿のオジサンが出てきてエラく怒られたことがあって、さすがに写真は撮れなかった。いったいいつまでこのままの姿でここに建っているのだろうと気になる・・・・。

1101210018                                ジョイフル三ノ輪商店街

ふるやのもりさんがもっと大きいリュックを背負ってくれば良かったと悔やむほどの安さ、種類の豊富さ、そして面白さを兼ね備えたジョイフル三ノ輪。この庶民的な街の一角に蕎麦の砂場本家、今度はぜひご主人をお連れして下さい。

1101210020                             日光街道沿いのウナギ屋、丸善

1101210024                     7世紀創建という百観音・円通寺 銃痕生々しい寛永寺の黒門は後方左

1101210026                        松陰などの幕末の志士ゆかりの回向院の手水鉢

1101210027                             コツ通り(吉野通り)の旧栗友亭 東京漫才発祥地

1101210036                            素盞雄神社内、富士講の名残り飛鳥社

1101210035
このあたりの旧地名小塚原のいわれには二つあって、円通寺に古くから残る八幡太郎義家が討ち取った敵の48人の首塚がそれの一つ。もう一つは同じ街道沿いの古社、飛鳥天王宮の富士塚。「知っていますか?天王様のこんなこと」なんて大真面目な掲示板が立ってたりする。

ここは隕石伝説の残る場所らしく、ご神体も瑞光石という。どんだけの隕石かと言うとその先200メートルほどの隅田川岸まで石の根っ子が伸びていたという伝説である。それが本当なら人類絶滅!私たち生きてないよね(笑)。二人でウケた!三ノ輪からこのあたりにかけては悲しく身のつまされるような史跡が多いのだが、このスサノオ神社の瑞光石のいわれはSFチックで結構笑える。(続く・・・・)

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コメント

◇ふるやのもりさん◇
本当にお疲れさまでした。
私の万歩計が計算した距離数はそのくらいです。
細かい歩数のトータルで地図に起こしたら8~9キロですね。
距離だけ訂正しておきます(笑)
下町グルメ、面白いでしょう。
久々のもんじゃ、手がふるえました、アハハ・・・・。
もう少しまとめてみます。
本も読んでみてね、私も違う江戸の下町発見のためにいろいろ探して読んでみます。
どんどん深みにはまって行く街歩きですね~(笑)

◇佐平次さん◇
この日はお友達と千住大橋を境にして南と北を歩きました。
日を分けて歩いてもよかったのですが
歩きはじめると止まらなくなる悪い癖があります。
どうぞのんびり歩いてみてくださいませ。
何か発見があるかもしれませんよ!

bikkiさん、お世話になり、ありがとうございました。
え~!私達、14キロも歩いたんですか?
さすが、平地は歩き易かったです。
そして見所満載で、キョロキョロしてしまいましたよ~。
重い歴史の証言者である墓石や鉄砲の弾の痕
千住宿の町並み、(多分)文豪の家??など
お団子や洋菓子アウトレット綺麗な飴など、甘いもの買いすぎたかな
と思いましたが、なんのなんの、すんなりとジャイアンの胃袋におさまりましてございます。
「闇の花道」私、まだ読んでないんです。
是非是非、探して読んでみないといけませんね。
けど、泣いちゃいそうですね・・・・
何から何まで興味の尽きない旅でした。
涙あり、笑いあり、そしてグルメありの楽しい旅でした。
ありがとうございました~~。

隠居の散歩とはスケールもバイタリテイもちがいますね。
知らないところが多く、今度は行ってみたくなりました。
一人とぼとぼと^^。

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