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2013/10/07

浅間山

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ささやかな地異はそのかたみに

灰を降らしたこの村にひとしきり

灰はかなしい追憶のやうに音立てて

樹木の梢に家々の屋根に降りしきつた

その夜月はあかかつたが

私はひとと窓にもたれて語りあつた

(その窓からは山の姿が見えた)

部屋の隅々に峡谷のやうに 

光とよくひびく笑ひ声が溢れてゐた

詩・立原道造

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コメント

♪佐平次さん
立原道造は信濃追分をずいぶんと詩に残してますね。この地の風光がいきいきと表現されていて好きです。堀辰雄にもずいぶんと可愛がられたようです。

加藤周一「高原好日」のなかに立原道造のことも出てきます。
”風のように来たり、風のように去った”と書いてます。

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