能狂言を観る
集中豪雨により神奈川・静岡方面からの東海道線・湘南ライン・京浜東北線などのJRのダイヤが前日から乱れ、この日の朝もその余波を受けて大幅に乱れ気味・・・・。週初めの出勤ラッシュも重なったことで朝の各駅はうんざりした顔の人々が多かった。
朝早めに家を出た私は藤沢まで直行し、藤沢から江ノ電に乗り、雨に煙る湘南海岸を眺めながら、目的地の長谷へと向かった。
こんな風にして海を見に来ていた頃があった。真夏のハイ・シーズンではなくてちょっと季節はずれに。
その風景には必ず後を追ってくる歌があって・・・・
「涙のアベニュー」
私の中ではこの歌がサザンの一番。
・・・・って、書いてる自分が気持ちワルっっっ!(笑)。思い出話はこっぱずかしくて、よう出来ませんわっ!
先日の能楽の感想、つたなくまとめてみる。
☆狂言「千鳥」
太郎冠者/山本東次郎、主人/山本則秀、酒屋/山本則俊
酒に目のない主人だが通いの酒屋にはツケが溜まって、ツケで飲もうにも酒屋は酒を回してはくれない。落胆する主人のために、家来の太郎冠者は何とか酒樽をせしめようと酒屋に行く。話好きな酒屋に面白い話をしてみせ、その話術にはまっている隙に酒樽を持ち出そうとするが、酒屋も簡単には乗せられない。酒樽を真中に延々と続く太郎冠者と酒屋のやりとりにおかしみを感じて笑いが漏れる。塗りの円筒形の酒樽が舞台の中心で存在感を感じた。私の場合、やはり衣装や小道具に目が行ってしまう。
☆能「小鍛冶」
童子・稲荷明神(前シテ・後シテ)/中森貫太、三条宗近(ワキ)/殿田謙吉、下人(ツレ)/山本則重
名剣誕生奇談。院の勅命で剣を打つことになった鍛冶氏の三条宗近が、制作の際の相方がいないことに悩み、思案していると見知らぬ童子が現れ、鍛冶場に祭壇を設えて待っていよと告げ姿を消す。宗近が言われるとおりに支度をして待っていると、稲荷明神の使いの狐が現れ、宗近の相槌を見事に努めて名剣「子狐丸」を完成させるという話。能には不条理な悲話・怨念話・妄愛に身もだえするような劇が多いのだが、この小鍛冶はシテ・ワキの役柄とともにスカッとした爽快感・達成感が小気味よい劇であった。
演目が一通り終了して、中森貫太先生による劇についての質疑応答の時間があり、丁寧な対応に好感を持った。
観世流、シテ方の中堅役者で精力的に舞台をこなし、慶応湘南藤沢高等部でも伝統芸能の講師もなさっているとのこと。
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