山谷にて
6月になりました。何だかもう梅雨のようなどんよりした日が続いて、心まで寒くなる日々です。今日はスッキリ晴れてほしいのと、もう一つの願い事。
シューズにポタポタ落ちる涙を思い出す季節がまたやってきました。
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山谷というとみなさん一定のイメージを持たれるでしょう。この街が最近外国からの旅行者の注目の街になっているのはご存じですか?物価の高い国日本を訪れるバックパッカーにとって、浅草に近い山谷の安い簡易宿泊所が意外な人気となっており、外国人の姿が増えてきました。営業基準が厳しい国ですから、衛生的にも合格点に達していて素泊まりで安いところは5000円かからないところもあり、バックパッカーの口コミが広がったようです。面白い現象ですね。
そしてこの山谷には私がよくコーヒー豆を買いに出かけるカフェバッハがあります。カウンターに座り、目の前でバリスタの手慣れた手つきで薫り高く淹れられる深煎りめのブレンドを味わいながら、豆の用意をしてもらいます。バッハはウィーン風のサロンカフェ、大人がゆっくりくつろげる場所です。○タバや○トールなど大手のにぎやかな回転の早い店には足を向けにくいご年配の方でも、静かに本を開きながら一杯のコーヒーを味わうことができます。ここのコーヒーにはやはりザッハトルテなどドイツの質実な焼き菓子が似合います。
そして周囲を散歩しました。ここから数分の廿世紀浴場が気になります。実際に入浴したことはないのですが、大正末期のレトロなムードの漂う、煙突がなければ、そして「湯」ののれんがなければ絶対銭湯などとは思えないこの建物は私の写真心を刺激します。以前、泪橋のあたりを歩いた時の記事にも少しだけ取り上げました。今は、と言うと、残念なことに廃業し建物自体も管財人の管理下にあるようです。この銭湯の消滅を惜しむ銭湯ファンはどれだけいるでしょうか。私も入っておきたかったな~、廿世紀浴場。建物がどうなるかわからない今はせめて写真だけでもと思い、カメラに収めてきました。
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